蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
*御礼*
最後まで乃梨子と蓮司を見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
今作はベリーズ文庫11月刊で発売いただくことになっていて、単行本では一年ぶり、二作目になります。(三月に出版された書下ろしの「溺甘アンソロジー2極上オフィスラブ」を入れると三作目)ベリーズでは実績のない私に貴重な機会をくださった皆さまに感謝しています。
コメディタッチで始まっていますが大企業同士の二人の立場は決して気楽なものではなく、そうした厳しさを交えつつヒロインの成長を描きたかったので、少し苦しい局面もあるストーリーになりました。
でも他サイトでの私の作品はラスト以外は最初からずっと辛い作品も多いので、まだマシな方だと汗……。我慢してお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。
後半の蓮司についてはいろいろなご意見があると思いますが、一番つらかったのは、白川を切る決断をする立場にある蓮司だったと思います。
作者個人的には、好きだからといって機密事項を流すようなヒーローではなく、苦労育ちで自分の立場をわきまえている蓮司は公私をはっきりわけたストイックな男性で、真の優しさを備えた人であることが自然なように思います。
乃梨子が二十代の若さで赤字企業を背負っていくことを思い、(自分は乃梨子に想われていないと思っているので)あえて汚れ役を引き受け乃梨子を鍛えようと仕事では距離を置き厳しく接します。
でも花音の所業には蓮司も耐えかねていて、一度だけ打ち合わせを交代したのは花音の暴言を耳にして乃梨子を守ろうとしたからです。あとから察してくださる読者さまがいることを願って書きました。
こんな苦労をした二人だから、ラスト以降は甘々な関係とビシッと対峙する仕事の関係をうまく分けながら歩んでいくと思います。
ラストは花音も登場。悪役を使い捨てたくないのと、反省の欠片もないあっぱれな悪役ぶりに感謝して出演してもらいました。芸能界でつぶされても、這い上がってスターになってもらいたいです。
この作品は書籍としての執筆だったので、本編に書下ろし番外編がつく書籍形態を念頭に構成しています。このあとにもう一度ラスト、みたいな。
なので、こちら(本編)のラストは婚約中とはいえ副社長同士になった二人の関係を示すという甘さ控えめな感じになっています(でも職場(ホテル内)で蓮司から手をつなぐというのは、公私をわける蓮司の性格からすると実はかなりデレデレ)
書籍版のラストシーンは書下ろし番外編(蓮司編)のラストということになりますが、こちらは完全プライベートシーンなのでもうちょっと甘めです。
蓮司編は1万字あまりにまとめ、本編との場面重複をできるだけ避け、以下の三場面以外はほぼ蓮司のモノローグ(乃梨子への想い)でストーリーをなぞっています。
会話場面をきっちり取り上げたのは本編に出てこない次の三場面。
①蓮司がお見合いを受けたときの橘社長(父子)との会話
②終盤、乃梨子と橘部長が抱き合うのを見たあとの、やけくそ蓮司による花音ぎゃふん場面(これが一番書きたかったw)
③結ばれてから二か月後、夏休み旅行での二人(これがラストシーンです)。
ここで蓮司はあらためてプロポーズします。
本編を気に入ってくださった方のお手元に乃梨子と蓮司を置いていただけたら幸せです。
このあと、サイトで番外編など連載できればいいのですが、今月中は他社書籍原稿二件、プロット二件の締め切りが重なってしまい、来月以降になんとかなるか…。橘部長編など書けたらいいのですが、リクエストしてくださった方、できなかったら申し訳ありません…!。
最後に重ねて、乃梨子と蓮司を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
連載中、皆様と一緒に過ごせてとても楽しかったです。
終わってしまうのがとても寂しいです。またお目にかかれますように!
2019.10,9
白石さよ
最後まで乃梨子と蓮司を見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
今作はベリーズ文庫11月刊で発売いただくことになっていて、単行本では一年ぶり、二作目になります。(三月に出版された書下ろしの「溺甘アンソロジー2極上オフィスラブ」を入れると三作目)ベリーズでは実績のない私に貴重な機会をくださった皆さまに感謝しています。
コメディタッチで始まっていますが大企業同士の二人の立場は決して気楽なものではなく、そうした厳しさを交えつつヒロインの成長を描きたかったので、少し苦しい局面もあるストーリーになりました。
でも他サイトでの私の作品はラスト以外は最初からずっと辛い作品も多いので、まだマシな方だと汗……。我慢してお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。
後半の蓮司についてはいろいろなご意見があると思いますが、一番つらかったのは、白川を切る決断をする立場にある蓮司だったと思います。
作者個人的には、好きだからといって機密事項を流すようなヒーローではなく、苦労育ちで自分の立場をわきまえている蓮司は公私をはっきりわけたストイックな男性で、真の優しさを備えた人であることが自然なように思います。
乃梨子が二十代の若さで赤字企業を背負っていくことを思い、(自分は乃梨子に想われていないと思っているので)あえて汚れ役を引き受け乃梨子を鍛えようと仕事では距離を置き厳しく接します。
でも花音の所業には蓮司も耐えかねていて、一度だけ打ち合わせを交代したのは花音の暴言を耳にして乃梨子を守ろうとしたからです。あとから察してくださる読者さまがいることを願って書きました。
こんな苦労をした二人だから、ラスト以降は甘々な関係とビシッと対峙する仕事の関係をうまく分けながら歩んでいくと思います。
ラストは花音も登場。悪役を使い捨てたくないのと、反省の欠片もないあっぱれな悪役ぶりに感謝して出演してもらいました。芸能界でつぶされても、這い上がってスターになってもらいたいです。
この作品は書籍としての執筆だったので、本編に書下ろし番外編がつく書籍形態を念頭に構成しています。このあとにもう一度ラスト、みたいな。
なので、こちら(本編)のラストは婚約中とはいえ副社長同士になった二人の関係を示すという甘さ控えめな感じになっています(でも職場(ホテル内)で蓮司から手をつなぐというのは、公私をわける蓮司の性格からすると実はかなりデレデレ)
書籍版のラストシーンは書下ろし番外編(蓮司編)のラストということになりますが、こちらは完全プライベートシーンなのでもうちょっと甘めです。
蓮司編は1万字あまりにまとめ、本編との場面重複をできるだけ避け、以下の三場面以外はほぼ蓮司のモノローグ(乃梨子への想い)でストーリーをなぞっています。
会話場面をきっちり取り上げたのは本編に出てこない次の三場面。
①蓮司がお見合いを受けたときの橘社長(父子)との会話
②終盤、乃梨子と橘部長が抱き合うのを見たあとの、やけくそ蓮司による花音ぎゃふん場面(これが一番書きたかったw)
③結ばれてから二か月後、夏休み旅行での二人(これがラストシーンです)。
ここで蓮司はあらためてプロポーズします。
本編を気に入ってくださった方のお手元に乃梨子と蓮司を置いていただけたら幸せです。
このあと、サイトで番外編など連載できればいいのですが、今月中は他社書籍原稿二件、プロット二件の締め切りが重なってしまい、来月以降になんとかなるか…。橘部長編など書けたらいいのですが、リクエストしてくださった方、できなかったら申し訳ありません…!。
最後に重ねて、乃梨子と蓮司を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
連載中、皆様と一緒に過ごせてとても楽しかったです。
終わってしまうのがとても寂しいです。またお目にかかれますように!
2019.10,9
白石さよ