蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
***
「白川さん、お昼行かない?」
「あ、はい!」
翌日、担当している披露宴の進行予定表を入力していると、橘部長が声をかけてきた。橘部長はよくこうして私をお昼のお供に誘ってくれる。上司である彼は私が白川花壇の娘であることは当然知っているので、特別大事にしてくれているだけなのかなとは思うのだけど、やはりちょっとうれしい。急いでファイルを保存するとパソコンを閉じ、ポーチを持って立ち上がった。
「白川さんは家が遠いから通勤が大変だよね。時間はどのぐらいかかるの?」
社員食堂の列に並びながら橘部長が訊いてくる。
「だいたい一時間半です」
今は鷹取蓮司の家にいるので四十分ほどだけど、私はなに食わぬ顔で答えた。
「そりゃきついな」
「平気です。お仕事楽しいし」
カウンターに横並びになり、先に立つ橘部長が私の分のトレーも台に置いてくれた。
「白川さん、お昼行かない?」
「あ、はい!」
翌日、担当している披露宴の進行予定表を入力していると、橘部長が声をかけてきた。橘部長はよくこうして私をお昼のお供に誘ってくれる。上司である彼は私が白川花壇の娘であることは当然知っているので、特別大事にしてくれているだけなのかなとは思うのだけど、やはりちょっとうれしい。急いでファイルを保存するとパソコンを閉じ、ポーチを持って立ち上がった。
「白川さんは家が遠いから通勤が大変だよね。時間はどのぐらいかかるの?」
社員食堂の列に並びながら橘部長が訊いてくる。
「だいたい一時間半です」
今は鷹取蓮司の家にいるので四十分ほどだけど、私はなに食わぬ顔で答えた。
「そりゃきついな」
「平気です。お仕事楽しいし」
カウンターに横並びになり、先に立つ橘部長が私の分のトレーも台に置いてくれた。