極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~
「麻結、俺が作った服抱きしめて、『織が作る服はずっと麻結が着る!』って」
「え。嘘! そんな図々しいこと言ってた?」
まったく記憶にない。織が言うのなら事実なのだろう。
子どもとはいえ、自分の発言に度肝を抜かされる。
「そういう素を曝け出してくれる麻結が可愛かった。俺を独占したいって言われているみたいでうれしかったんだ」
羞恥心に駆られ、織を直視できない。
ふいに、織が触れていた手の親指を動かし、私の頬を撫でる。くすぐったい感触に誘われ再び視線を上げると、織に微笑み返された。
指一本の動きと細めた瞳、それだけで織の深い愛情が伝わってくる。
織は本当にそんなに前から私のことを想っていてくれてたの……?
意識していないと表情が緩む。
きゅっと唇に力を入れて、にやけるのを堪えていたら、ふとハンナさんの言葉が頭の中で響く。
――『なんの取柄もないくせに、シキの可能性を奪わないでよ!』
舞い上がっていた気持ちにブレーキがかかる。
私は織の胸に両手を置いて、そっと押した。
「まさか、昔、私が言ったその言葉が……理由なの?」
彼女ははっきりと『あなたのせい』と牙を剥いてきた。
あのときは、ピンと来なかったけど……もしかして……。
「え。嘘! そんな図々しいこと言ってた?」
まったく記憶にない。織が言うのなら事実なのだろう。
子どもとはいえ、自分の発言に度肝を抜かされる。
「そういう素を曝け出してくれる麻結が可愛かった。俺を独占したいって言われているみたいでうれしかったんだ」
羞恥心に駆られ、織を直視できない。
ふいに、織が触れていた手の親指を動かし、私の頬を撫でる。くすぐったい感触に誘われ再び視線を上げると、織に微笑み返された。
指一本の動きと細めた瞳、それだけで織の深い愛情が伝わってくる。
織は本当にそんなに前から私のことを想っていてくれてたの……?
意識していないと表情が緩む。
きゅっと唇に力を入れて、にやけるのを堪えていたら、ふとハンナさんの言葉が頭の中で響く。
――『なんの取柄もないくせに、シキの可能性を奪わないでよ!』
舞い上がっていた気持ちにブレーキがかかる。
私は織の胸に両手を置いて、そっと押した。
「まさか、昔、私が言ったその言葉が……理由なの?」
彼女ははっきりと『あなたのせい』と牙を剥いてきた。
あのときは、ピンと来なかったけど……もしかして……。