極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~
 太陽が高く上り、陽ざしが強くなってくる時間に、私たちは人目につかないよう脱衣所にいた。
 私は壁に両手をついて、背後にいる織へ震える声を出す。

「ねえ。恥ずかしいし、やっぱりなんか怖い……」

 今、私はキャミソールとペチコート姿で、きつく瞼を閉じている。

 ランジェリー姿よりはマシとは思えど、平気でいられるわけがない。

「だめ。痛くするわけじゃないから俺にまかせて。まだ目を瞑って、足上げて」

 必死の訴えを言下に退き、なにやら織は私の足元に手を伸ばす。
 ハラハラしていると、しゅるっと布が擦れる音が耳に届く。

 刹那、一気に緊張が高まった。

「ちょっ、そこ、くすぐったい」
「動くなよ。うまくできない」

 思わずみじろぎ、肩を竦めた。それでも織は手を止めず、私の腰と肩にさりげなく触れる。

「OK。もういいよ」

 織の合図で、おもむろに瞼を開く。自分の身体を見て、無意識に感嘆の息を漏らしていた。

 ふわりとするフレアスカートよりも、もう少しボリューム感のあるワンピース。
 膝丈のスカートはいつもよりも露出している感覚がして、どうも落ち着かない。

「似合ってる。これで今日は出かけよう」
「で、でも、これちょっと可愛すぎない?」

 色はダークブルーで子どもっぽくは見えない。だけど、やや丸みのあるスカート部分のフォルムや短めの丈に、年甲斐もなく見られるのでは……と抵抗を感じる。

 そわそわとして言うと、織が鋭い目を向けてきた。

「俺の服は不満?」
「いや、不満っていうか。私、普段こういう服着ないから……」
「部屋に姿見あったよな? ちょっと来て」

 やや強引に手を引かれ、部屋に戻る。織は私の肩を掴んで鏡の前に立たせた。

「ほら。ちゃんと見て」
「あれ……?」
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