通信制の恋
今回の遠足はスタンプラリー形式だった。
歩いていく中でとあるチェックポイントに行き、スタンプを押してもらう、というものだった。
私たちは順調にスタンプを集め、全部で7つあるチェックポイントのうち、3つを回りきったところで、お昼休憩となった。
今日はなんと私はお弁当を2つ用意してきた。
それは遡ること、三日前……
今日は学校も休みだったため、バイトに出勤してた私はちょうど休憩時間が少し重なった直に遠足のことを話した。
「じゃあ、俺の分のお弁当も作ってよ。」
「え…、私手作りでいいの?」
「うん。結の手作りのお弁当が食べたい」
「ん、分かった。じゃあ、作ってくるね。」
というわけで私は直の分のお弁当も作ってきたのだった。
風呂敷を開けると、シックなでざいんの黒いお弁当箱があり、直はゆっくりと蓋を開けた。
「………」
「な、直?何か反応を頂戴…」
お弁当箱を開けてから動きがない直に私は何か嫌いなものを入れてしまったかと、慌てて私もお弁当箱を開いた。
お弁当の中身はオーソドックスなものばかりだった。
特に代わり映えのしない、唐揚げに卵焼き、ミニトマトにポテトサラダ…
「すげぇ…」
「え?」
「すげぇ、美味しそう…。」
「そ、そうかな…、なんだか代わり映えのしない中身でごめんね?」
「なんで謝るの。めっちゃ美味しそうだよ?…いただきます」
手を合わせて合掌をすると、直は卵焼きを箸で掴み、口に運んだ。
もぐもぐと咀嚼して飲み込むと、またまた黙り込んでしまった。
今度は私も黙り込んで、直の次の言葉を待った。
歩いていく中でとあるチェックポイントに行き、スタンプを押してもらう、というものだった。
私たちは順調にスタンプを集め、全部で7つあるチェックポイントのうち、3つを回りきったところで、お昼休憩となった。
今日はなんと私はお弁当を2つ用意してきた。
それは遡ること、三日前……
今日は学校も休みだったため、バイトに出勤してた私はちょうど休憩時間が少し重なった直に遠足のことを話した。
「じゃあ、俺の分のお弁当も作ってよ。」
「え…、私手作りでいいの?」
「うん。結の手作りのお弁当が食べたい」
「ん、分かった。じゃあ、作ってくるね。」
というわけで私は直の分のお弁当も作ってきたのだった。
風呂敷を開けると、シックなでざいんの黒いお弁当箱があり、直はゆっくりと蓋を開けた。
「………」
「な、直?何か反応を頂戴…」
お弁当箱を開けてから動きがない直に私は何か嫌いなものを入れてしまったかと、慌てて私もお弁当箱を開いた。
お弁当の中身はオーソドックスなものばかりだった。
特に代わり映えのしない、唐揚げに卵焼き、ミニトマトにポテトサラダ…
「すげぇ…」
「え?」
「すげぇ、美味しそう…。」
「そ、そうかな…、なんだか代わり映えのしない中身でごめんね?」
「なんで謝るの。めっちゃ美味しそうだよ?…いただきます」
手を合わせて合掌をすると、直は卵焼きを箸で掴み、口に運んだ。
もぐもぐと咀嚼して飲み込むと、またまた黙り込んでしまった。
今度は私も黙り込んで、直の次の言葉を待った。