通信制の恋
2限も無事に終わり、3,4限の健康診断のために私たちは1-Aの教室に集合した。花城高校通信制の全クラスの生徒が参加するとあって、教室はぎゅうぎゅう詰めだった。
私と杏樹ちゃんは移動教室では無かったため、後ろの席を確保していたのだが、どんどん来る生徒の数に圧倒されていた。
「こんなに沢山の人はいるのかね?」
「どうだろ…、説明とか聞けるのかな?」
そんな話を杏樹ちゃんとしていると、1年次の学年主任の先生が教室に入ってきて、健康診断の項目とそれぞれの測る場所の説明がなされ、一時解散となった。
「杏樹ちゃん、どれから行く?」
「んー…、一番遠い身長から測りに行こうかな…」
「ん、じゃ、行こうか」
リュックを背負い、私たちは身長から測りに向かった。
全部の項目を測り終えた頃には、12時を超えており、腹の虫が鳴き始めていた。
「あはははっ、結、お腹鳴ってるよ?」
「うー…、だって、お腹空いた…」
「全部終わったし、お昼にしよっか」
「うん!杏樹ちゃんは午後もいるの?」
「ん、そのつもり。結は?」
「私も午後は出ようと思ってた。」
「じゃあ、多分一緒だから、授業受けよ」
健康診断結果が書かれた紙を提出し、私たちは5限の授業がある、1-Aの教室で昼食を取った。
1-Aの教室に戻るといつのまにか、一番後ろの窓際の席に、天野くんが座っていた。
しかも今度は寝ていない。
ぼーっと外の世界を見ているようだった。
私はまたしてもチラ見をしながら昼食を取っており、何度も杏樹ちゃんに「口に入ってないよ」だとか「何見てるの?」とか言われまくってしまった。
観念するように「実は…」と入学式の時にあったことなどを話すと杏樹ちゃんは目を輝かせた。
「なにそれ、めっちゃかっこいいじゃん!でも、なんで初対面の結の教科書運んでくれたんだろうね?」
「それが私も不思議で…」
「「うーーん」」
昼食は2人で首傾げて終わった。
私と杏樹ちゃんは移動教室では無かったため、後ろの席を確保していたのだが、どんどん来る生徒の数に圧倒されていた。
「こんなに沢山の人はいるのかね?」
「どうだろ…、説明とか聞けるのかな?」
そんな話を杏樹ちゃんとしていると、1年次の学年主任の先生が教室に入ってきて、健康診断の項目とそれぞれの測る場所の説明がなされ、一時解散となった。
「杏樹ちゃん、どれから行く?」
「んー…、一番遠い身長から測りに行こうかな…」
「ん、じゃ、行こうか」
リュックを背負い、私たちは身長から測りに向かった。
全部の項目を測り終えた頃には、12時を超えており、腹の虫が鳴き始めていた。
「あはははっ、結、お腹鳴ってるよ?」
「うー…、だって、お腹空いた…」
「全部終わったし、お昼にしよっか」
「うん!杏樹ちゃんは午後もいるの?」
「ん、そのつもり。結は?」
「私も午後は出ようと思ってた。」
「じゃあ、多分一緒だから、授業受けよ」
健康診断結果が書かれた紙を提出し、私たちは5限の授業がある、1-Aの教室で昼食を取った。
1-Aの教室に戻るといつのまにか、一番後ろの窓際の席に、天野くんが座っていた。
しかも今度は寝ていない。
ぼーっと外の世界を見ているようだった。
私はまたしてもチラ見をしながら昼食を取っており、何度も杏樹ちゃんに「口に入ってないよ」だとか「何見てるの?」とか言われまくってしまった。
観念するように「実は…」と入学式の時にあったことなどを話すと杏樹ちゃんは目を輝かせた。
「なにそれ、めっちゃかっこいいじゃん!でも、なんで初対面の結の教科書運んでくれたんだろうね?」
「それが私も不思議で…」
「「うーーん」」
昼食は2人で首傾げて終わった。