通信制の恋
私はLINEを開くと、そこには直からの着信がズラリと並んでいた。


通知をOFFにしていたから気付かなかった。


電話するのはまた逃げ出しそうだったため、私はLINEのメッセージで直に問いかけることにした。


"直。今日どうしてバイト休んだの?"


と打つとすぐさま既読がつき、メッセージが返ってきた。


"ちょっとした用事ができて、行けなかった。"


"用事って女の子と会うこと?"


"それもある。けど…"


"あの女の子とはどういう関係なの"


"あの女は俺の元カノ。急におれのとこに訪ねてきたんだ"


"元カノでも、腕組んで歩くの?"


"あれは勝手にあいつが…"


"もういい。おやすみ"


私はそうやって強制的に会話を終了させて、眠りについた。



が、どうしても直と元カノの事が気になって眠れなかった。



次の日。



寝不足で目の下にクマができた状態で、1階に降りると、私の顔を見て、母さんはぎょっとした。


「どうしたの、結、顔すごいことになってるわよ?」


「昨日、直にLINEで女の子との関係聞いてから眠れなくて…」


「そうだったのね…、んで女の子とはどういう関係だったの?」


「元カノだって言ってた。」


「元カノか〜…、厄介ね。」


母さんは朝ごはんの準備をしながら話しを聞いてくれた。
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