通信制の恋
要約すると、こうだった。
学校の後期が始まった頃、進学で県外の高校に行ってたはずの茜さんがこっちに帰ってきたらしい。
私が駅前で見かけた時は茜さんが無理矢理、直と腕を組んでたらしい。
それはすぐに直が解いたらしいので、私はその一瞬を目撃したみたいだった。
帰ってきた理由は本人も明かそうとしなかったらしいが、帰ってきてから直の家に住み着き、実家に帰ろうとしなかった。
茜が変なことをしないように、学校にも行かず、バイトだけは私に会えるからと来ていたらしいのだが、バイト先も茜さんにバレてしまうといけないため、先日のバイトを休んだという訳だ。
「なんで、茜さんは急にこっちに帰ってきたんだろう…」
「それがあいつなにも言わないから…」
「学校、辞めたとか?」
「でも、それだと親に連絡行くんじゃないのか?」
「それで家に帰りたくないのかもよ?」
「あー…、だからって俺んちにこられても困る。」
直はずっと私の肩口に顎を置き、話をした。
私は2人がまだ名前で呼び合っていることに、嫉妬していた。
が、嫉妬なんて醜いものを抱いていては、いけないと思い、名前呼びくらい許してあげなくちゃと思っていると、直が私の両肩を掴んでくるりと私を直の正面に向かせた。
「結、まだ何か隠してるだろ?何か言いたいことあるんだろ?今日はちゃんと全部話すって決めてるんだ。教えて?」
「う…」
首をコテンと傾げて見つめてくる直に私は折れた。
学校の後期が始まった頃、進学で県外の高校に行ってたはずの茜さんがこっちに帰ってきたらしい。
私が駅前で見かけた時は茜さんが無理矢理、直と腕を組んでたらしい。
それはすぐに直が解いたらしいので、私はその一瞬を目撃したみたいだった。
帰ってきた理由は本人も明かそうとしなかったらしいが、帰ってきてから直の家に住み着き、実家に帰ろうとしなかった。
茜が変なことをしないように、学校にも行かず、バイトだけは私に会えるからと来ていたらしいのだが、バイト先も茜さんにバレてしまうといけないため、先日のバイトを休んだという訳だ。
「なんで、茜さんは急にこっちに帰ってきたんだろう…」
「それがあいつなにも言わないから…」
「学校、辞めたとか?」
「でも、それだと親に連絡行くんじゃないのか?」
「それで家に帰りたくないのかもよ?」
「あー…、だからって俺んちにこられても困る。」
直はずっと私の肩口に顎を置き、話をした。
私は2人がまだ名前で呼び合っていることに、嫉妬していた。
が、嫉妬なんて醜いものを抱いていては、いけないと思い、名前呼びくらい許してあげなくちゃと思っていると、直が私の両肩を掴んでくるりと私を直の正面に向かせた。
「結、まだ何か隠してるだろ?何か言いたいことあるんだろ?今日はちゃんと全部話すって決めてるんだ。教えて?」
「う…」
首をコテンと傾げて見つめてくる直に私は折れた。