通信制の恋
「杏樹ちゃんの家に東雲くん、行ったことあるんだ?」
「うん、何回かね。そっちは初めてなんだっけ?」
「うん。家の前まで送ってもらうことは毎度だったんだけど、家の中までは初めてで…」
「じゃあ、結の部屋も初公開って訳だ」
「なんか言い方が嫌な感じ…」
「ふふ、お泊まり会の時はもっとディープな話をしようじゃないの!」
最後にとっておいたのであろう、お弁当のおかずの唐揚げを口へ放り込むと、杏樹ちゃんは満足そうにもぐもぐと咀嚼した。
そこへ…
「あんまり、結をいじめないでね。結のこといじめていいのは俺だけだから。」
「出た!独占欲と俺様!」
「悪い?」
「う…、口も達者じゃ、太刀打ちできないよ〜!助けて結〜!」
直の発言からものの数秒で言い負けてしまった杏樹ちゃんはお弁当を片付けてから、私に泣きついた。
「残念ながら、私も直に口で勝ったことないの…」
「彼女である、結でさえも!?」
「うん…。直は頭の回転が早いからね…」
「結…、もはや諦めてる目をしてるよ…」
そうしてる間にも話題になってる当の本人には夢の世界へと入っていた。
「うん、何回かね。そっちは初めてなんだっけ?」
「うん。家の前まで送ってもらうことは毎度だったんだけど、家の中までは初めてで…」
「じゃあ、結の部屋も初公開って訳だ」
「なんか言い方が嫌な感じ…」
「ふふ、お泊まり会の時はもっとディープな話をしようじゃないの!」
最後にとっておいたのであろう、お弁当のおかずの唐揚げを口へ放り込むと、杏樹ちゃんは満足そうにもぐもぐと咀嚼した。
そこへ…
「あんまり、結をいじめないでね。結のこといじめていいのは俺だけだから。」
「出た!独占欲と俺様!」
「悪い?」
「う…、口も達者じゃ、太刀打ちできないよ〜!助けて結〜!」
直の発言からものの数秒で言い負けてしまった杏樹ちゃんはお弁当を片付けてから、私に泣きついた。
「残念ながら、私も直に口で勝ったことないの…」
「彼女である、結でさえも!?」
「うん…。直は頭の回転が早いからね…」
「結…、もはや諦めてる目をしてるよ…」
そうしてる間にも話題になってる当の本人には夢の世界へと入っていた。