通信制の恋
他の教科も同じように行い、私も分からなかったところは杏樹ちゃんが合っていたりしていたので、その時は立場を逆転させて杏樹ちゃんから教えを請うた。


短くなった日も沈み、辺りが暗くなってきた頃、一旦レポート課題の復習を辞めにした。


「そろそろご飯だと思うから、下に行こうか」


「わーい!結のお母さんの手料理楽しみ!」


私のお母さんは保育園の調理師であり、料理には多少詳しかったりする。



「あら、杏樹ちゃん、いらっしゃい。もうご飯できたよ。今日は唐揚げよ!」


「わー!唐揚げ大好きです!いただきます!」


「「いただきます。」」


3人で手を合わせて合掌をすると、早速杏樹ちゃんは唐揚げをお皿に取った。


そして、一口齧った。


「はふはふ…、ん〜!肉汁がたまらない!」


「ん、美味しい」


「それは良かったわ。」


3人で唐揚げを頬張り、お腹がいっぱいになったところで、杏樹ちゃんも何かお手伝いをさせてくださいと頼んだことで、3人でお皿洗いをした。



「じゃあ、杏樹ちゃんからお風呂入っていいよ。」


「一番風呂頂いちゃっていいんですか!?」


「ええ、どうぞどうぞ」


「じゃあ…、遠慮なく…」


杏樹ちゃんはそういうと、部屋に戻りおふろせっとを持ってくると、私はお風呂場に案内し、浴室の軽い説明をしてから彼女を見送った。


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