通信制の恋
私は杏樹ちゃんが上がってくる前に、先ほどのレポートの復習の続きをし始めた。教科書とレポート、ルーズリーフに目を左右に動かして、問題を解いていった。



30分後…



ガチャ



「ふ〜〜、お風呂ありがとうね。結も入ってきていいよ!」


「あ、おかえり、杏樹ちゃん。お風呂気持ちよかった?」


「うん!温まったわ!ドライヤーも貸してもらってありがとうね。」


「いえいえ!じゃあ、私も入ってくるね。勉強して待ってて!」


「はーい。」


お風呂から上がった杏樹ちゃんは冬仕様なのであろう、モコモコ素材のパジャマを羽織って私の部屋に戻ってきた。



私もお言葉に甘えて、お風呂へと向かった。



カポーン



「ふぅ…、明日は直と東雲くんが来るのか…。今日ちゃんと復習したし、分からないところは直に聞こう…」


浴槽に浸かりながら、そういうと私はお風呂から上がり、身体と髪の毛を洗って、再び浴槽に浸かり温まった後、お風呂から上がった。


私も杏樹ちゃんと似たようなモコモコの手触りが心地いい温かいパジャマに着替え、そして髪の毛を乾かした。





ガチャ



「ただいま〜」


「おかえり〜」


「復習、進んだ?」


「うん、だいぶ。結のレポートのおかげだよ〜」


「ふふ、役に立てたなら良かった。」


「残りは明日に回そうかな。」


「うん、そろそろお布団敷こうか。」


私と杏樹ちゃんはテーブルに広げたままだった、教科書やレポート類を片付けた。
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