通信制の恋
そのまま私たちは22時くらいまで布団の中で話していたのだが…


「ふぁ〜…、眠くなってきちゃった。私もう寝るね。」


「杏樹ちゃんの方が先に寝るんじゃん。」


「眠気の方が優ったのよ。」


そういうと杏樹ちゃんは静かに寝息を立てて眠ってしまった。



ので、私も目を閉じて深呼吸をするかのように深く息をして眠りについた。






そして、次の日。


また3人で朝食を摂ってから、直たちが来る時間まで私と杏樹ちゃんはレポートの復習を行なっていた。



すると、



ピンポーン



「はーい!」


2階の私の部屋で杏樹ちゃんに待っていただき、私が下に降りると、先に来客を迎えてくれたお母さんが直や東雲くんのコートについた雪を払っていた。


「お母さん!」


「あら、結!こんな新しいイケメンまで連れてきて…、勉強会になるの!?」


「ちゃんと真面目にやるから、覗きに来ないでね!」


「あら、流石娘。分かってるわね。」


「いつものことでしょ…」


そんな親子漫才を繰り広げてると、直がクスクスと笑った。


「な、直…?」


「いや、いつ見ても仲の良い親子だなって思ってさ。」


「そう?」


直の言葉にキョトンと首を傾げていたが、2人のコートについた雪を払えたところで、2人を2階の私の部屋まで案内した。
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