通信制の恋
「おーい、お二人さーん。帰るぞー」
「あ、はーい!ほら、直、帰ろ?」
「ん、もうちょっと…」
「もう…」
まるで子供のように駄々をこねる直に私はため息を吐いた。
結局東雲くんと杏樹ちゃんには先に帰ってもらい、私と直だけが教室に残った。
「直、帰ろ?」
「…ん。」
私を堪能し尽くしたのか、直は満足げな表情で立ち上がった。
今日も今日とて雪がシンシンと降る中、私は"はぁ"と自分の息を手に当てて両手を擦り合わせた。
「結。」
私の名前を呼ぶと同時に差し出された手を自然な流れで握ると、直はそのまま私の手を自分のコートのポケットに入れた。
「この方があったかいっしょ?」
「そ、そうだけど…」
いきなりのことで、私はぽぽぽと顔が赤くなるのを感じた。
雪の日の帰り道も悪くないな、と思った。
「あ、はーい!ほら、直、帰ろ?」
「ん、もうちょっと…」
「もう…」
まるで子供のように駄々をこねる直に私はため息を吐いた。
結局東雲くんと杏樹ちゃんには先に帰ってもらい、私と直だけが教室に残った。
「直、帰ろ?」
「…ん。」
私を堪能し尽くしたのか、直は満足げな表情で立ち上がった。
今日も今日とて雪がシンシンと降る中、私は"はぁ"と自分の息を手に当てて両手を擦り合わせた。
「結。」
私の名前を呼ぶと同時に差し出された手を自然な流れで握ると、直はそのまま私の手を自分のコートのポケットに入れた。
「この方があったかいっしょ?」
「そ、そうだけど…」
いきなりのことで、私はぽぽぽと顔が赤くなるのを感じた。
雪の日の帰り道も悪くないな、と思った。