通信制の恋
「んで、天野くんにクリスマスプレゼント、なに渡すの?」


「考えてなかったからなぁ…、どんなのがいいんだろ…。杏樹ちゃんは東雲くんになに渡すの?」


「私?私は〜…、ピアスとかかな」


「東雲くん、ピアスしてたんだ。」


「うん。前にピアスホール空いてるの確認したから。」


「どういう状況。」


私が思わずツッコむと杏樹ちゃんは苦笑いした。


「私はどうしようかな〜…。」


「ネックレスとかブレスレットにすると、束縛の意味があるらしいよ。」


「束縛かぁ…、でもブレスレットはバイトの時付けられないし、ネックレスかなぁ…」


「今度一緒に買いにいこっか?太陽も一緒に。」


「直と友達の東雲くんがいるなら、男子の意見も聞けていいかも!そうしよ!今度のバイトの休みの日伝えるね。」


「了解。じゃあ、またね。」


「うん、ばいばい。」


そう言って電話を切ると、私は早速アクセサリーショップを探し始めた。



検索してみると、学校から駅までの道のりにシルバーアクセサリーのお店があることが分かったため、次の日、杏樹ちゃんにそのお店のマップとバイトが休みの日をメッセージで伝えた。

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