通信制の恋
今度、私が入学する"花城高校"は家の最寄駅から3駅、そして歩いて20分程度の場所にあった。
今日は入学式とあって、母親の車で学校へ向かった。
「あら、やっぱり学校近くの駐車場は満杯ね」
「少し離れたところに停めてもいいよ」
「そうしようかしら。」
私の了承も得たことで母親はぐるっと学校の前でUターンし、少し離れた廃墟と化したガソリンスタンドの駐車場に車を停めた。
さわさわと春の風が吹く中、車を降りると、学校のそばにある公園の桜の木が満開を迎えていた。
「わぁ!綺麗!」
「流石、有名な桜のスポットね。屋台も出てるし、寄っていきたいけど、この格好じゃあ無理ね」
屋台を見て、物欲しげにした母親だったが、今の自分の格好を見て、渋々諦めた。
「今度学校の帰りに寄って買ってくるよ。」
「そう?じゃあ、私オムそばね」
「今言われてもな〜」
そんな話をしながら車を停めた場所から歩いて5分。
花城高校へと着いた。
高校の玄関にはまばらに人がいて、やはり来るのが早すぎたのかと思った。
新入生用の玄関で靴を履き替え、私は教室へ、母親は保護者専用の部屋へと別れた。
私はドキドキと胸打つ心臓を押し込めるように胸の前で手を組み、新入生の教室がある3階まで階段で登っていった。
今日は入学式とあって、母親の車で学校へ向かった。
「あら、やっぱり学校近くの駐車場は満杯ね」
「少し離れたところに停めてもいいよ」
「そうしようかしら。」
私の了承も得たことで母親はぐるっと学校の前でUターンし、少し離れた廃墟と化したガソリンスタンドの駐車場に車を停めた。
さわさわと春の風が吹く中、車を降りると、学校のそばにある公園の桜の木が満開を迎えていた。
「わぁ!綺麗!」
「流石、有名な桜のスポットね。屋台も出てるし、寄っていきたいけど、この格好じゃあ無理ね」
屋台を見て、物欲しげにした母親だったが、今の自分の格好を見て、渋々諦めた。
「今度学校の帰りに寄って買ってくるよ。」
「そう?じゃあ、私オムそばね」
「今言われてもな〜」
そんな話をしながら車を停めた場所から歩いて5分。
花城高校へと着いた。
高校の玄関にはまばらに人がいて、やはり来るのが早すぎたのかと思った。
新入生用の玄関で靴を履き替え、私は教室へ、母親は保護者専用の部屋へと別れた。
私はドキドキと胸打つ心臓を押し込めるように胸の前で手を組み、新入生の教室がある3階まで階段で登っていった。