通信制の恋
階段を登り終えると、そこには新入生用の案内図が黒板に張り出されており、私はあらかじめ郵送で届いていた自分のクラスを確認し、黒板の図を凝視した。
「(1-Bは…角を曲がってすぐの教室か…)」
黒板の図で確認すると恐る恐るその教室へと向かった。
まだ人の気配がない廊下を歩き、角を曲がると教室の扉にデカデカと1-Bと書かれていて、間違いないことをほっとした。
そっと教室の扉に手を掛けて、意を決して開けると、そこには入り口のすぐ目の前の机に誰かが座っており、しかも、堂々と眠っていた。
「(び、びっくりした…)」
いきなり人がいるとは思ってなかったため、心臓が更に早く打つようになってしまった。
「(落ち着いて、落ち着いて…。私の席は…)」
ゆっくり深呼吸をしてから教卓の後ろの黒板に席順が書かれた紙が張り出されており、それを見た。
確認すると私の席は"くろさわ"なだけあって、廊下側の一番後ろだった。
寝ているひとを起こさないように横を通り過ぎようとした時、思わずその人の顔を見てしまった。
「(うわ、かっこいい…)」
寝顔が綺麗というか、睫毛が長い…
マッシュの黒髪をワックスでいじったのか、少しふわふわさせていた。
「(男の子、だよね…。名前…見よ)」
もう一度教卓の後ろの黒板を見に寝ている彼を起こさないように机の間を通り抜けた。
「(一番前の席…、"天野 直"?)」
名前まで綺麗とあって、私は何故か親族がドキドキしていた。
「(なんでドキドキ…?)」
動悸かもしれないと自分に言い聞かせて、私は再び彼を起こさないように机の間を通り抜けて一番後ろの席に座った。
「(1-Bは…角を曲がってすぐの教室か…)」
黒板の図で確認すると恐る恐るその教室へと向かった。
まだ人の気配がない廊下を歩き、角を曲がると教室の扉にデカデカと1-Bと書かれていて、間違いないことをほっとした。
そっと教室の扉に手を掛けて、意を決して開けると、そこには入り口のすぐ目の前の机に誰かが座っており、しかも、堂々と眠っていた。
「(び、びっくりした…)」
いきなり人がいるとは思ってなかったため、心臓が更に早く打つようになってしまった。
「(落ち着いて、落ち着いて…。私の席は…)」
ゆっくり深呼吸をしてから教卓の後ろの黒板に席順が書かれた紙が張り出されており、それを見た。
確認すると私の席は"くろさわ"なだけあって、廊下側の一番後ろだった。
寝ているひとを起こさないように横を通り過ぎようとした時、思わずその人の顔を見てしまった。
「(うわ、かっこいい…)」
寝顔が綺麗というか、睫毛が長い…
マッシュの黒髪をワックスでいじったのか、少しふわふわさせていた。
「(男の子、だよね…。名前…見よ)」
もう一度教卓の後ろの黒板を見に寝ている彼を起こさないように机の間を通り抜けた。
「(一番前の席…、"天野 直"?)」
名前まで綺麗とあって、私は何故か親族がドキドキしていた。
「(なんでドキドキ…?)」
動悸かもしれないと自分に言い聞かせて、私は再び彼を起こさないように机の間を通り抜けて一番後ろの席に座った。