通信制の恋
「結さんとは、今は付き合っていませんが、付き合いたいと思っています。」
「まぁ!」
「な、直…」
突然の告白に私はじわじわと体が火照っていくのを感じた。
直はお母さんの方を向いていた体を私の方へ向かせ、私の手を握った。
それだけで、緊張で体がカチコチになった。
「結、こんな俺だけど、付き合ってください」
「うっ…」
真剣な目つきで告白してくれた直に私は腰を抜かしてしまい、その場に尻餅をついて涙を流してしまった。
私の涙に直はびっくりして、握っていた手を離した。
「そんなに嫌だったなら、さっきの告白は忘れて。それじゃあ、今日は失礼しました。」
私の涙を告白が嫌なものだったと受け取った直が帰ろうと玄関のドアに手をかけたとき、私は思わず直の服を掴んだ。
「ち、違うの…。嫌じゃなくて…。その、びっくりして…。駅まで送る…」
「もう遅いから、駅から帰るとき1人でしょ。1人にさせたくないから、玄関まででいいよ。」
私はやっと腰に力を入れて立ち上がると直を玄関先まで見送りに出た。
「…あのさ、さっきの返事、聞かせてくれない?」
「………あのね、直。私、直のこと一目惚れだったの。入学式の日、眠っていた直がかっこよくて、この人と話をしてみたい。知りたい。って思ったの。単純な一目惚れだったけど、体育の授業助けてくれた時とか、授業中のメモのやり取りとかみんな嬉しくて…。どんどん好きになって、直を他の人に渡したくないって思うようになって…、白鷺さんに呼び出された時も本当は嫌だった。白鷺さんと付き合ったらどうしようって。でも、今こうやって直が付き合ってくださいって言ってくれて、すっごく幸せ…。ありがとう…、直。こんな私でよければよろしくお願いします。」
私は最後涙ぐみながら、精一杯の笑顔を見せた。
「まぁ!」
「な、直…」
突然の告白に私はじわじわと体が火照っていくのを感じた。
直はお母さんの方を向いていた体を私の方へ向かせ、私の手を握った。
それだけで、緊張で体がカチコチになった。
「結、こんな俺だけど、付き合ってください」
「うっ…」
真剣な目つきで告白してくれた直に私は腰を抜かしてしまい、その場に尻餅をついて涙を流してしまった。
私の涙に直はびっくりして、握っていた手を離した。
「そんなに嫌だったなら、さっきの告白は忘れて。それじゃあ、今日は失礼しました。」
私の涙を告白が嫌なものだったと受け取った直が帰ろうと玄関のドアに手をかけたとき、私は思わず直の服を掴んだ。
「ち、違うの…。嫌じゃなくて…。その、びっくりして…。駅まで送る…」
「もう遅いから、駅から帰るとき1人でしょ。1人にさせたくないから、玄関まででいいよ。」
私はやっと腰に力を入れて立ち上がると直を玄関先まで見送りに出た。
「…あのさ、さっきの返事、聞かせてくれない?」
「………あのね、直。私、直のこと一目惚れだったの。入学式の日、眠っていた直がかっこよくて、この人と話をしてみたい。知りたい。って思ったの。単純な一目惚れだったけど、体育の授業助けてくれた時とか、授業中のメモのやり取りとかみんな嬉しくて…。どんどん好きになって、直を他の人に渡したくないって思うようになって…、白鷺さんに呼び出された時も本当は嫌だった。白鷺さんと付き合ったらどうしようって。でも、今こうやって直が付き合ってくださいって言ってくれて、すっごく幸せ…。ありがとう…、直。こんな私でよければよろしくお願いします。」
私は最後涙ぐみながら、精一杯の笑顔を見せた。