通信制の恋
「今日は送ってくれてありがとう。また木曜日ね」


「ん、またね。」


帰っていく直の背中を見つめながら、私は手を振り続けた。


やがて直が見えなくなると、ようやく私は家の中に入っていった。

やがて直が見えなくなると、ようやく私は家の中に入っていった。


「ただいま〜」


「おかえり。遅かったわね。」


「直が学校で寝ちゃって、起きるの待ってたらこんな時間になっちゃった、ごめん。」


「直くんに送ってきてもらったの?」


「うん。」


「まぁ、私も顔を出してお礼を言いたかったわ」


「まぁ、お礼くらいなら私今度の登校日に直に言っとくよ。」


「ありがとね。今ご飯作ってるし、お風呂入ってきなさい。」


「ん、そうする。」


お母さんに促され、私は自分の部屋に戻るとそのままお風呂に入る準備をして浴室へ向かった。



ちゃぽーーーん



「ふぅ…、気持ちいい…」



お湯に肩まで浸かると今日のテストの疲れがほぐれるようだった。





お風呂から上がり、髪の毛を乾かしていると、お母さんが"ご飯出来たよー"と声をかけてくれたため、すぐさまリビングへ向かった。



今日のご飯はマグロ丼だった。


「わーい!マグロ丼だ!いただきます!」


「いただきます。」


2人で今日あったことを話しながら私の夜は更けていった。



今日の夜も寝る前に杏樹ちゃんと電話をして、そのあと直と少しだけLINEでメッセージのやり取りをした。


そこで、もう時刻が23時になりそうだったため、私は布団に潜り、眠りについた。
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