通信制の恋
担任の先生の話が終わると、いよいよ入学式で私たち新入生は階段を降り、体育館へと足を運んだ。
「入学式って校長先生の話とか長くてやだよね〜…」
「うんうん、分かる。」
しんにゅうせい入場の時間まで私は杏樹ちゃんと話していた。
長ったらしい校長先生やPTAの会長や教育委員会のお偉いさんのお話などを終え、入学式も終わりとなった。
再び3階まで階段を登り、教室へ戻ると教材の説明などがあり、今後のことなどの説明が終わるとようやく私たちは解放された。
「あー!話長かった!」
先生の「解散」という声と共に騒がしくなる教室で杏樹ちゃんも腕を上に伸ばして背筋も伸ばしていた。
「ね、結は月曜日と木曜日、どっちの授業に出る?」
「え?うーん…、出席日数取りたいから両方出るかな…」
「え!?両方!?優等生だね…結…」
「そ、そうかな…?」
花城高校通信制では、月曜日と木曜日が登校日となっており、その日に授業を受けると出席日数を取ることができ、単位取得にも一歩近付くことになるのだ。
「私はどっちか片方かな〜…、バイトとかあるし。」
「杏樹ちゃんバイトしてるの?」
「うん、居酒屋でバイト。夜遅くまでいるから大抵午前中まで寝ちゃってて。」
「それは大変だ…」
同情の目線を送ってしまうと、杏樹ちゃんは苦笑いをこぼした。
「結はバイトとかしてないの?」
「私はまだしたことなくて…、今は勉学かなって…」
「まじ優等生!!!結、勉強とかできるでしょ!?今度レポート手伝ってよ〜!」
「そ、そうかな…」
"普通"に答えたつもりが、杏樹ちゃんにとっては、"優等生"という普通ではないれってるが貼られてしまった。
「入学式って校長先生の話とか長くてやだよね〜…」
「うんうん、分かる。」
しんにゅうせい入場の時間まで私は杏樹ちゃんと話していた。
長ったらしい校長先生やPTAの会長や教育委員会のお偉いさんのお話などを終え、入学式も終わりとなった。
再び3階まで階段を登り、教室へ戻ると教材の説明などがあり、今後のことなどの説明が終わるとようやく私たちは解放された。
「あー!話長かった!」
先生の「解散」という声と共に騒がしくなる教室で杏樹ちゃんも腕を上に伸ばして背筋も伸ばしていた。
「ね、結は月曜日と木曜日、どっちの授業に出る?」
「え?うーん…、出席日数取りたいから両方出るかな…」
「え!?両方!?優等生だね…結…」
「そ、そうかな…?」
花城高校通信制では、月曜日と木曜日が登校日となっており、その日に授業を受けると出席日数を取ることができ、単位取得にも一歩近付くことになるのだ。
「私はどっちか片方かな〜…、バイトとかあるし。」
「杏樹ちゃんバイトしてるの?」
「うん、居酒屋でバイト。夜遅くまでいるから大抵午前中まで寝ちゃってて。」
「それは大変だ…」
同情の目線を送ってしまうと、杏樹ちゃんは苦笑いをこぼした。
「結はバイトとかしてないの?」
「私はまだしたことなくて…、今は勉学かなって…」
「まじ優等生!!!結、勉強とかできるでしょ!?今度レポート手伝ってよ〜!」
「そ、そうかな…」
"普通"に答えたつもりが、杏樹ちゃんにとっては、"優等生"という普通ではないれってるが貼られてしまった。