通信制の恋
ペンギンコーナーを堪能した私たちはイートインスペースへと向かい、昼食をとることにした。


私と杏樹ちゃんはお弁当を事前に持ってきており、お弁当箱を開いていた。


直と東雲くんは持ってきてなかったようで、お食事処で何か注文しに行った。


帰ってくると直はカレー、東雲くんはラーメンを注文してきたようだった。



「俺も結に頼めば良かった…」


「こ、今度作ってきてあげるから!いつがいい?」


「本当?じゃあ後期最初の授業がある日がいい。月曜日。」


「ん、分かった。何か入れて欲しいおかずとかある?」


「んー…、結の作ったものならなんでも。」


「え…、それでいいの?」


「うん。結が作ったものならなんでもいい。」


「そ、そっか…」


私が照れ照れしてると、横からの視線が気になった。


「あ、杏樹ちゃん?」


「いいなぁ〜、彼氏。私も好きな人とか作りたい!」


ダンッと机を叩いて、悔しそうにする杏樹ちゃんに私はオロオロとした。


「杏樹ちゃん可愛いもん、直ぐできるよ!」


「そう…?はぁ、私も大恋愛してみたい…」


そうやってぼやきながら、杏樹ちゃんは肉団子を箸に刺して、ぱくりと食べた。

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