通信制の恋
プールへ
私はカフェでのバイトの休憩中に直に水着を買いに行くことと、プールに行くことを話した。
「2人で行くの?」
「うん、そうだけど…」
「……俺も行く。結が心配だし、結の水着姿を他の男に見せるのやだ」
「えっ、直も行くの?」
「太陽も誘って4人でいけば良いでしょ」
直はそういうとスマホを出してあっという間に操作していた。
「水着買いに行くのは俺、バイトのシフト入っちゃってるから一緒について行ってあげられないけど。他の男にホイホイついて行っちゃいけないからね。」
「そんな子供みたいなことしないもん!」
「…どうだか。」
「もー!!」
「2人とも、そろそろ休憩終わりだよ〜」
「はーい」
会話の途中でまきさんがそう呼ぶから話は中断したが、バイト終わりの帰り道、直は再びプールに行く日のことを話題に上げた。
「プールに行くのはいつ?」
「まだ決めてない。水着買ってからってことになってるの。」
「ふーん。じゃあ、俺のシフトが空いてる日にしてね。」
「本当に来る気なの…?」
「行っちゃダメ?」
「そ、そんなことないよ!直とまた新たな思い出が出来るのは嬉しいし…」
「…はぁ、そんな可愛いこと道端で言わないでよ。」
「か、可愛いこと?」
「抱き締めたくなるじゃん。」
直が耳まで真っ赤にして言うと、私はポーッと機関車が汽笛を鳴らすかのように顔を真っ赤にした。