通信制の恋
「…めっっっっっちゃ、可愛いじゃん!!!結、私の好み分かってるね!!!」


「良かった〜。杏樹ちゃん溜め過ぎだよ〜」


あまりの緊張感に私はドッと疲れが出た。


私が手に取った水着はオレンジと白のストライプで首から胸元にかけてレースが施されており、女の子らしさを出しつつ、色は元気になれるような色合いだった。


「2人の水着も決まったことだし、お会計に行こっか!」


「うん!」


そうして、私と杏樹ちゃんは水着を入手したのだった。



その後ショッピングモールでプールの日に着ていく洋服もチョイスしてもらった。


さっきと同じように私は代わりに杏樹ちゃんの服をコーディネートした。


服屋さんを出ると、2人のお腹が同時に鳴った。


「あはは!2人同時とかウケるんですけど!」


「そろそろお昼にしよっか。何食べる?」


「うーん、オムライス屋さんあったよね?そこ行ってみない?」


「うん、いいよ!」


2人で1階まで降り、オムライス屋さんに着くと、長蛇の列が出来上がっていた。


「うわ…、これ何分待ちだろ…」


「50分待ちって書いてあるよ。」


「うげ…、どうする?他のお店探す?」


「歩くの疲れたし、もうここで座って待とう?」


「そうするかー。」


そう言って私達は予約表に名前を記入し、列の最後尾につき、壁にもたれてずるずるとしゃがんだ。
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