通信制の恋
「ほら、浮き輪に空気入れといたから、先シャワー浴びよ」


「「はーい」」


東雲くんの提案でシャワーを浴びるために向かったのだが、これまたすごい行列だった。


「シャワーってこんなに並ぶっけ?」


「みんな考えてることは同じってことだよ。」


そういうことか、と私は納得した。


待つこと15分。やっと私たちの番がやってきた。


シャワーの蛇口を捻ると冷たい水が頭上から降ってきて思わずビクッと反応してしまった。


「あはは!そうなるよね〜!」


私の様子を見ていたのか、隣の杏樹ちゃんは笑っていた。


私たちはシャワーを浴び終えると、早速プールへ向かうことにした。


「まずは流れるプールでしょ!」


そう言って杏樹ちゃんは男性陣が膨らましてくれた浮き輪を持ってプールへ向かった。


「杏樹、待てって!」


はしゃぐ杏樹ちゃんを東雲くんが追いかけていった。



「案外いいカップルになるかもね。」


「そうだな。」


そんな2人の様子を見て、私たちも後を追うようにプールへ向かった。





チャポ…



「んー!冷たくて気持ちいー!!!」


「そうだね!気持ちいい!」


まずは足からプールに入り、そして全身を浸からせた。
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