通信制の恋
ドキドキ体験学習
夏休みも終わり、学校も後期が始まった。
私は夏休みに始めたバイトを後期が入っても続け、お金は着実に貯まっていった。
そして、後期はイベントが目白押しだった。
今回は後期初のイベント、体験学習がある日だった。
学校に9時に集合した私たちはバスに乗ってまずは星の館という天体観測所に着いた。
「結構山に来たね〜」
「都市部だと星の光と霞んじゃうからね。」
今回も杏樹ちゃんと直、東雲くんを含めた4人が参加していた。
「直も参加するとは思わなかった」
「参加しちゃ悪い?結のことも心配だったし。」
「誰も悪いなんて言ってないよ…。でも、一緒で嬉しい」
思ったことを口にすれば、直は口元を手で覆い、そっぽを向いてしまった。
だが、彼の耳は真っ赤なので、私は照れてるんだな、とにまにまして直を見ていた。
「生意気。」
私がにまにましていたのが気に食わなかったのか、直が私の両頬をむに、と掴んで引っ張った。
「いひゃいよ、にゃお。」
「ふっ、可愛い」
「はにゃひて」
「面白いからこのままね。」
「ほらほら、二人とも遊んでないで、行くよ」
両頬を掴んで遊ぶ直にやめて欲しいと懇願するもあっさりとかわされ、ずっとむにむにされるのかと思った時、東雲くんが助け舟を出してくれた。
すると周りにいた他の生徒はすでに建物の中に入っており、バスを降りた側にいたのは私たちだけだった。
私は夏休みに始めたバイトを後期が入っても続け、お金は着実に貯まっていった。
そして、後期はイベントが目白押しだった。
今回は後期初のイベント、体験学習がある日だった。
学校に9時に集合した私たちはバスに乗ってまずは星の館という天体観測所に着いた。
「結構山に来たね〜」
「都市部だと星の光と霞んじゃうからね。」
今回も杏樹ちゃんと直、東雲くんを含めた4人が参加していた。
「直も参加するとは思わなかった」
「参加しちゃ悪い?結のことも心配だったし。」
「誰も悪いなんて言ってないよ…。でも、一緒で嬉しい」
思ったことを口にすれば、直は口元を手で覆い、そっぽを向いてしまった。
だが、彼の耳は真っ赤なので、私は照れてるんだな、とにまにまして直を見ていた。
「生意気。」
私がにまにましていたのが気に食わなかったのか、直が私の両頬をむに、と掴んで引っ張った。
「いひゃいよ、にゃお。」
「ふっ、可愛い」
「はにゃひて」
「面白いからこのままね。」
「ほらほら、二人とも遊んでないで、行くよ」
両頬を掴んで遊ぶ直にやめて欲しいと懇願するもあっさりとかわされ、ずっとむにむにされるのかと思った時、東雲くんが助け舟を出してくれた。
すると周りにいた他の生徒はすでに建物の中に入っており、バスを降りた側にいたのは私たちだけだった。