カエルの王子
『昼休み 体育館裏にきてください』




靴箱にはいったメッセージカードに困惑する。
いや俺気づかないうちに何かやらかしたか?
もしかして告白?

見覚えのないまるっこくて可愛い字に期待を寄せてしまう

名前は書いてないが文字からしてきっと女の子だろう

その日の午前の授業は全く集中できなかった

「あーーはやく昼休みにならねーかな」

思わず出てしまった言葉は隣の席のこの元へ

「あと一限じゃんもうお腹すいたの?」

ラムネあげる、と手を伸ばす女の子は秋田美空

隣の席で仲良くなり当たり障りのない関係

「さんきゅ」
「今日なにかあるの?」

聞かれてドキッとする

「ちょっと、ね」
「なにそれ気持ちわる」
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