カエルの王子
長い午前中の授業は終わり早足で体育館の方へ向かった

そこには1人の女の子がいた

綺麗な人だな

それが彼女の第一印象だった

「あの・・・」

おずおずと彼女に話しかけてみる

「田中佑基くん、だよね」

突然呼ばれた自分の名前にドキリとする

「そう・・・ですけど」

「・・・私ね」

少し照れながら彼女は言う

「田中くんに・・・一目惚れしたの」




・・・一目惚れ?
意味が分からなかった
ブサイクではないと認識してるが
自分は誰が見てもイケメンだと思われる顔は
持ち合わせてない

「俺に・・・ですか?」

「そう」

「どこら辺が・・・?」

「どこが・・・?」

彼女はうーんとしばらく考えた
いやすぐに思いつかなんかい!

「・・・かっこいいっていうか、私のタイプです」


素直に嬉しかった
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