MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
「お父さん,ゴメンね。なんか,順番逆になっちゃうけど」
普通は,お嫁に行ってから孫の顔を見せるものなのに。孫を連れてお嫁に行くことになるなんて!
「美優,お前が謝ることじゃない。お前は悪くないだろ」
「うん……,そうだね」
こんな風になった原因は,ほぼ一〇〇パーセント健のバカだと今でも思っている。けれど,美優自身にだって原因がなかったとは言い切れない。あんな男に入れ込んだ自分の迂闊さを,彼女は呪ってもいた。
……と,そこへ美優たち母娘の寝室から母の声。
「美優ー,春奈ちゃんがグズりだしたから,そろそろ寝かせてあげて!」
「はーい!……うわっ,もうそんな時間か」
壁掛けの時計を見たら,もう一〇時前だ。美優だって翌日は出勤日だから,早く寝ないと!
「んじゃお父さん,そういうことで。おやすみなさ~い!」
……そういうことって,どういうことだ?父は首を傾げながら,寝室にすっ飛んでいく娘に「ああ,おやすみ」と答えた。
普通は,お嫁に行ってから孫の顔を見せるものなのに。孫を連れてお嫁に行くことになるなんて!
「美優,お前が謝ることじゃない。お前は悪くないだろ」
「うん……,そうだね」
こんな風になった原因は,ほぼ一〇〇パーセント健のバカだと今でも思っている。けれど,美優自身にだって原因がなかったとは言い切れない。あんな男に入れ込んだ自分の迂闊さを,彼女は呪ってもいた。
……と,そこへ美優たち母娘の寝室から母の声。
「美優ー,春奈ちゃんがグズりだしたから,そろそろ寝かせてあげて!」
「はーい!……うわっ,もうそんな時間か」
壁掛けの時計を見たら,もう一〇時前だ。美優だって翌日は出勤日だから,早く寝ないと!
「んじゃお父さん,そういうことで。おやすみなさ~い!」
……そういうことって,どういうことだ?父は首を傾げながら,寝室にすっ飛んでいく娘に「ああ,おやすみ」と答えた。