MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
「ママ―,ハルたんねむいよお……」
寝室に行くと,母の言うとおりに春奈がグズっていた。
「はいはい。もうネンネしようね。……お母さん,呼んでくれてありがとね」
「春奈ちゃん,おやすみなさい」
「ばあば,おやすみなしゃい……」
春奈はそう言いながら,既にコックリコックリと居眠りし始めている。
「ありゃりゃ!もう寝かせるわ。おやすみ,お母さん」
――母が寝室を出ていくと,春奈を寝かしつけるために一緒にベッドに入っていた美優は,そっとベッドを抜け出した。
大丈夫。春奈はぐっすり眠っている。――彼女は床に放り出してあったトートバッグの内ポケットから,スマホを取り出した。アプリはもうインストール済みだ。
「まずは,会員登録して,プロフも登録して……と」
美優はもちろん,「三歳になる娘がいるシングルマザー」のくだりも書き込んだ。年齢もちゃんとハタチにして,盛っていない顔写真をアップして。
「さあて,どんな人に出会えるかな……?」
美優はスマホの電源を切ると,再びベッドに潜り込んだ――。
寝室に行くと,母の言うとおりに春奈がグズっていた。
「はいはい。もうネンネしようね。……お母さん,呼んでくれてありがとね」
「春奈ちゃん,おやすみなさい」
「ばあば,おやすみなしゃい……」
春奈はそう言いながら,既にコックリコックリと居眠りし始めている。
「ありゃりゃ!もう寝かせるわ。おやすみ,お母さん」
――母が寝室を出ていくと,春奈を寝かしつけるために一緒にベッドに入っていた美優は,そっとベッドを抜け出した。
大丈夫。春奈はぐっすり眠っている。――彼女は床に放り出してあったトートバッグの内ポケットから,スマホを取り出した。アプリはもうインストール済みだ。
「まずは,会員登録して,プロフも登録して……と」
美優はもちろん,「三歳になる娘がいるシングルマザー」のくだりも書き込んだ。年齢もちゃんとハタチにして,盛っていない顔写真をアップして。
「さあて,どんな人に出会えるかな……?」
美優はスマホの電源を切ると,再びベッドに潜り込んだ――。