MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
(気が変わらないうちに……,よしっ!)
美優の指が,スマホのテンキーの上でパパパッと動く。
『私もYu-Ichiさんにお会いしたいってずっと思ってました。そちらから言って頂けて嬉しいです。
お会いするなら,私は早い方がいいです。いつがいいですか?』
送信してしばらくして,返信が来た。
『それなら,四月の四日はどうでしょうか?あまり早すぎても,そちらの心の準備ができないでしょうし』
「四日……って,春奈の誕生日だ」
相手が指定してきた日付は,春奈の三歳の誕生日だった。ちなみに,美優の誕生日はその前日の四月三日である。
母親としては,我が子の誕生日に我が子を蔑ろにして男と会うのは気が引ける。ましてや美優は,自分の子育てにプライドを持っているからなおさら。
(でも,"子供の誕生日"っていうのは話を盛り上げるいいキッカケになるかもね……)
せっかく「会いたい」と思っていた相手に会える機会に恵まれたのに,断るのももったいないし。
「ええっと,四日のスケジュールってどうなってたっけ……?」
美優はトートバッグからスケジュール帳を引っぱり出した。四月のページを開く。
美優の指が,スマホのテンキーの上でパパパッと動く。
『私もYu-Ichiさんにお会いしたいってずっと思ってました。そちらから言って頂けて嬉しいです。
お会いするなら,私は早い方がいいです。いつがいいですか?』
送信してしばらくして,返信が来た。
『それなら,四月の四日はどうでしょうか?あまり早すぎても,そちらの心の準備ができないでしょうし』
「四日……って,春奈の誕生日だ」
相手が指定してきた日付は,春奈の三歳の誕生日だった。ちなみに,美優の誕生日はその前日の四月三日である。
母親としては,我が子の誕生日に我が子を蔑ろにして男と会うのは気が引ける。ましてや美優は,自分の子育てにプライドを持っているからなおさら。
(でも,"子供の誕生日"っていうのは話を盛り上げるいいキッカケになるかもね……)
せっかく「会いたい」と思っていた相手に会える機会に恵まれたのに,断るのももったいないし。
「ええっと,四日のスケジュールってどうなってたっけ……?」
美優はトートバッグからスケジュール帳を引っぱり出した。四月のページを開く。