MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
父は四十六歳の商社マン,同い年の母も今は専業主婦だけれど,結婚前は父と同じ会社の同僚だった。
美優としては,両親を四十三歳の若さでおじいちゃん・おばあちゃんにしてしまった負い目があるし,二人に思いっきり負担をかけまくっている自覚もある。
だから,早くこの状況から両親を解放してあげたいと思って,結婚を考え始めたのだ。
「あたしだってもう二十歳になるんだよ?いつまでも,お父さんとお母さんに甘えてちゃいけないと思うんだ。春奈の母親として,子育てに責任持たなきゃ!」
「だからってお前,実家を出てやっていけるのか?金は?」
父の心配は,実に現実的だった。生活費は半分以上両親に負担してもらっているし,春奈の保育園の費用だってかかる。
「大丈夫☆あたし,働くようになってから少しずつ貯金してるもん。仕事だって辞めないし,何とかなるよ」
美優は楽観的に断言した。ちゃんと住むところがあって,それなりに収入のある男性と結婚すれば,夫婦二人の収入で何とか生活していける……はずだ。
美優としては,両親を四十三歳の若さでおじいちゃん・おばあちゃんにしてしまった負い目があるし,二人に思いっきり負担をかけまくっている自覚もある。
だから,早くこの状況から両親を解放してあげたいと思って,結婚を考え始めたのだ。
「あたしだってもう二十歳になるんだよ?いつまでも,お父さんとお母さんに甘えてちゃいけないと思うんだ。春奈の母親として,子育てに責任持たなきゃ!」
「だからってお前,実家を出てやっていけるのか?金は?」
父の心配は,実に現実的だった。生活費は半分以上両親に負担してもらっているし,春奈の保育園の費用だってかかる。
「大丈夫☆あたし,働くようになってから少しずつ貯金してるもん。仕事だって辞めないし,何とかなるよ」
美優は楽観的に断言した。ちゃんと住むところがあって,それなりに収入のある男性と結婚すれば,夫婦二人の収入で何とか生活していける……はずだ。