MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
3・初めての一夜……
――美優が裕一と交際を始めて,早や三週間。開花の遅かった桜もとっくに葉桜になってしまい,季節は春から初夏へ移り替わろうとしていた。
彼女は娘の春奈を連れ,定期的に「親子」三人で会うようになっていた。春奈は「裕一パパ」にすっかり懐き,今では誰が見ても,本当の親子のようだ。そして……。
三人で動物園に行った日の帰り,美優は裕一にそっと囁かれた。耳元で,甘く。
『今度,二人っきりで会おうよ。できたら,僕の部屋に泊まって?』
唐突なデートのお誘い,それもお泊り込みの――に,美優は赤面した。
二人の仲は,もう両親公認だし,男性の部屋に泊まってアレコレするのも初めてではない。従って,何の問題もないのだが。
四年ぶりだから,ちょっと不安もある。何より,出産後に体質が変わったかもしれない自分の体が,男性との行為を受け付けるのか?――それが一番の不安材料だった。
――そして,とうとうその日がやってきた。
美優は仕事の後,春奈を連れて一旦帰宅してから,部屋で出かける支度を始めた。
「ちょっと攻めすぎかなあ……?」
着替えとメイクを終えた美優は,姿見の鏡に映る今の自分の姿に首を傾げる。
ノンスリーブのピンク色のワンピースに白いジャケット。しかも,スカートの丈は膝一〇センチ以上のミニ丈だ。こんなに短いスカートは,ギャル時代以来かもしれない。
彼女は娘の春奈を連れ,定期的に「親子」三人で会うようになっていた。春奈は「裕一パパ」にすっかり懐き,今では誰が見ても,本当の親子のようだ。そして……。
三人で動物園に行った日の帰り,美優は裕一にそっと囁かれた。耳元で,甘く。
『今度,二人っきりで会おうよ。できたら,僕の部屋に泊まって?』
唐突なデートのお誘い,それもお泊り込みの――に,美優は赤面した。
二人の仲は,もう両親公認だし,男性の部屋に泊まってアレコレするのも初めてではない。従って,何の問題もないのだが。
四年ぶりだから,ちょっと不安もある。何より,出産後に体質が変わったかもしれない自分の体が,男性との行為を受け付けるのか?――それが一番の不安材料だった。
――そして,とうとうその日がやってきた。
美優は仕事の後,春奈を連れて一旦帰宅してから,部屋で出かける支度を始めた。
「ちょっと攻めすぎかなあ……?」
着替えとメイクを終えた美優は,姿見の鏡に映る今の自分の姿に首を傾げる。
ノンスリーブのピンク色のワンピースに白いジャケット。しかも,スカートの丈は膝一〇センチ以上のミニ丈だ。こんなに短いスカートは,ギャル時代以来かもしれない。