MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
「でも,『婚活』なんかどうやってするんだ?結婚相談所にでも登録するのか?それこそ金かかるぞ」
昭和な考え方の父に,美優は「チッチッ♪」と人差し指を振ってみせる。
「お父さん,古いよ。今はスマホ一台あれば,カンタンに婚活できちゃうんだから♪」
「……は?」
父には,美優の言っている意味が分からないらしい。美優はもどかしそうに言葉を重ねる。
「出会い系アプリだよ,お父さん!お父さんだって,聞いたことくらいはあるでしょ?」
「ああ……,そりゃ……まあな。会社の女子社員がやってると聞いたことはあるが」
「でしょでしょ?あたしもね,バイト先の友達に勧められて,『やってみようかなー』って思ってるアプリがあるんだ」
それを勧められた時,美優は思いっきり乗り気だった。何せ,バカ健に裏切られ,春奈を産んでからのこの数年,恋愛の「れ」の字と全く縁がなかったのだから。
……まあそれは,子育てが大変だったから,と言えなくもなくもないが(どっちだ)。
昭和な考え方の父に,美優は「チッチッ♪」と人差し指を振ってみせる。
「お父さん,古いよ。今はスマホ一台あれば,カンタンに婚活できちゃうんだから♪」
「……は?」
父には,美優の言っている意味が分からないらしい。美優はもどかしそうに言葉を重ねる。
「出会い系アプリだよ,お父さん!お父さんだって,聞いたことくらいはあるでしょ?」
「ああ……,そりゃ……まあな。会社の女子社員がやってると聞いたことはあるが」
「でしょでしょ?あたしもね,バイト先の友達に勧められて,『やってみようかなー』って思ってるアプリがあるんだ」
それを勧められた時,美優は思いっきり乗り気だった。何せ,バカ健に裏切られ,春奈を産んでからのこの数年,恋愛の「れ」の字と全く縁がなかったのだから。
……まあそれは,子育てが大変だったから,と言えなくもなくもないが(どっちだ)。