MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
「ねえ,裕一さん」
「ん?」
やっと緊張状態が解け,美優は隣りに顔を向けた。そして,今更だけれど彼に自分の想いを伝える。
「好き。……って,ちゃんと伝えたことなかったね,まだ」
「ああ……,そうだっけ。別によかったけど,ちゃんと伝えてくれて嬉しいな。ありがとう」
彼は美優をキュンとさせる笑顔で微笑んだ。そして,それの答えを美優に伝える。
「僕も,美優が好きだよ」
「うん,ありがと」
大人になってからの「好き」は,なんだか妖艶な響きがする。その言葉以上の意味がありそうで……。
「…………えっと。先にシャワー使わせてもらっていい?」
意を決して,美優は自分から訊ねた。初めてじゃないし,この部屋に来た以上もう腹は括っているつもりだ。
「うん,どうぞ。ちゃんと髪乾かしてから出ておいで」
美優はバッグからマイバスタオルと着替えの勝負(!)下着を出して,バスルームに向かった。
四十度に設定されたシャワーのお湯を顔に浴びると,せっかくの武装メイクがするすると落ちていき,いつもの素顔に戻る。
今夜のこの先は,彼女はシングルマザーではなく一人の"女"になる。
美優にとってこれはいわば"禊ぎ"。彼に身を任せる前に身体を清める儀式みたいなものだ。
(四年ぶりっていっても,四年前のことよく覚えてないし。大人になってからは初めてだもんな……)
しかも,一人出産した後だし。自分の体が今どうなっているのか,あれから経験がないので分からない。彼をガッガリさせたりしないだろうか?
「ん?」
やっと緊張状態が解け,美優は隣りに顔を向けた。そして,今更だけれど彼に自分の想いを伝える。
「好き。……って,ちゃんと伝えたことなかったね,まだ」
「ああ……,そうだっけ。別によかったけど,ちゃんと伝えてくれて嬉しいな。ありがとう」
彼は美優をキュンとさせる笑顔で微笑んだ。そして,それの答えを美優に伝える。
「僕も,美優が好きだよ」
「うん,ありがと」
大人になってからの「好き」は,なんだか妖艶な響きがする。その言葉以上の意味がありそうで……。
「…………えっと。先にシャワー使わせてもらっていい?」
意を決して,美優は自分から訊ねた。初めてじゃないし,この部屋に来た以上もう腹は括っているつもりだ。
「うん,どうぞ。ちゃんと髪乾かしてから出ておいで」
美優はバッグからマイバスタオルと着替えの勝負(!)下着を出して,バスルームに向かった。
四十度に設定されたシャワーのお湯を顔に浴びると,せっかくの武装メイクがするすると落ちていき,いつもの素顔に戻る。
今夜のこの先は,彼女はシングルマザーではなく一人の"女"になる。
美優にとってこれはいわば"禊ぎ"。彼に身を任せる前に身体を清める儀式みたいなものだ。
(四年ぶりっていっても,四年前のことよく覚えてないし。大人になってからは初めてだもんな……)
しかも,一人出産した後だし。自分の体が今どうなっているのか,あれから経験がないので分からない。彼をガッガリさせたりしないだろうか?