MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
それよりも,春奈は大丈夫かな?自分がいないからって,グズって両親を困らせていないだろうか……?
「やっぱりあたし,母親なんだなあ」
恋人に身を任せる前でさえ,考えるのは娘のこと。後で,お母さんに電話してみよう!
体を清めてバスルームを出た美優は,家から持ってきた勝負下着と下ろしたてのルームウェアを着て,ドライヤーで丁寧に髪を乾かした。
ショートパンツのルームウェアは,彼女にしてみれば攻めたチョイスだと思う。
「裕一さん,お待たせ。シャワー空いたよ……ん?」
美優がリビングに戻ってくると,裕一の視線は自然と彼女の脚線美に注がれる。それに気づいた美優の顔は,みるみる茹でダコみたいに真っ赤になった。
(そんなに熱い視線で見つめられてもっ!)
裕一も男性なんだなあ。普段は紳士的な彼のこんな視線を感じたのは初めてだ。美優はちゃんと"女"として見られている。
「……ああ,ゴメン。じゃ,僕もシャワー行ってくるから。寝室で待ってて」
「うん……」
"寝室で"という響きが何ともアダルティーで,生々しい。
「――あ,そうだ。今のうちにお母さんに電話してみよう」
裕一がバスルームに消えると,美優は寝室にスマホを持ち込み,母のケータイをコールした。
『もしもし,美優?』
「あっ,お母さん?今大丈夫?」
まだ夜の九時前。そんなに遅い時間ではないけれど,美優は春奈の様子が気になって電話したのだった。
春奈の声が聴きたいけれど,この時間だとまだ起きているかどうかは微妙だ。
「やっぱりあたし,母親なんだなあ」
恋人に身を任せる前でさえ,考えるのは娘のこと。後で,お母さんに電話してみよう!
体を清めてバスルームを出た美優は,家から持ってきた勝負下着と下ろしたてのルームウェアを着て,ドライヤーで丁寧に髪を乾かした。
ショートパンツのルームウェアは,彼女にしてみれば攻めたチョイスだと思う。
「裕一さん,お待たせ。シャワー空いたよ……ん?」
美優がリビングに戻ってくると,裕一の視線は自然と彼女の脚線美に注がれる。それに気づいた美優の顔は,みるみる茹でダコみたいに真っ赤になった。
(そんなに熱い視線で見つめられてもっ!)
裕一も男性なんだなあ。普段は紳士的な彼のこんな視線を感じたのは初めてだ。美優はちゃんと"女"として見られている。
「……ああ,ゴメン。じゃ,僕もシャワー行ってくるから。寝室で待ってて」
「うん……」
"寝室で"という響きが何ともアダルティーで,生々しい。
「――あ,そうだ。今のうちにお母さんに電話してみよう」
裕一がバスルームに消えると,美優は寝室にスマホを持ち込み,母のケータイをコールした。
『もしもし,美優?』
「あっ,お母さん?今大丈夫?」
まだ夜の九時前。そんなに遅い時間ではないけれど,美優は春奈の様子が気になって電話したのだった。
春奈の声が聴きたいけれど,この時間だとまだ起きているかどうかは微妙だ。