MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
『ええ,大丈夫よ。――どうしたの?』
「あ……,うん。お母さん,春奈はいまどうしてる?」
もう寝てるのかな?――美優はそう思った。電話口には,春奈の声は聞こえてこない。
『春奈ちゃんなら今,お父さんとお風呂に入ってるわ。私は今,リビングでTV観ながら,春奈ちゃんが上がるのを待ってるところ』
「そっか……。どう?あの子,あたしがいなくてグズったり泣いたりしてない?」
訊けば余計に気になってしまうのに,どうしても母親の性で娘の様子ばかり訊いてしまう。
子供を家に残しての恋人との外泊――。母親としてはやっぱり後ろめたいのだろうか。
『大丈夫よ,美優!お父さんもお母さんもついてるんだから,あんたは安心して裕一さんに愛してもらいなさい』
「お母さん……」
あまりのものの言いように,美優は呆れるばかり。父といい母といい,他に言いようはなかったのだろうか?
とはいえ,「安心して」と言ってくれたのは嬉しかったので。
「……うん,ありがとね。じゃ,明日の朝は春奈のことお願い,ってお父さんに言っといて。おやすみなさい」
終話すると,すぐにシャワーを終えた裕一が上半身裸にスウェットパンツという姿で,頭からバスタオルを被ってバスルームから出てきた。
「あ……,うん。お母さん,春奈はいまどうしてる?」
もう寝てるのかな?――美優はそう思った。電話口には,春奈の声は聞こえてこない。
『春奈ちゃんなら今,お父さんとお風呂に入ってるわ。私は今,リビングでTV観ながら,春奈ちゃんが上がるのを待ってるところ』
「そっか……。どう?あの子,あたしがいなくてグズったり泣いたりしてない?」
訊けば余計に気になってしまうのに,どうしても母親の性で娘の様子ばかり訊いてしまう。
子供を家に残しての恋人との外泊――。母親としてはやっぱり後ろめたいのだろうか。
『大丈夫よ,美優!お父さんもお母さんもついてるんだから,あんたは安心して裕一さんに愛してもらいなさい』
「お母さん……」
あまりのものの言いように,美優は呆れるばかり。父といい母といい,他に言いようはなかったのだろうか?
とはいえ,「安心して」と言ってくれたのは嬉しかったので。
「……うん,ありがとね。じゃ,明日の朝は春奈のことお願い,ってお父さんに言っといて。おやすみなさい」
終話すると,すぐにシャワーを終えた裕一が上半身裸にスウェットパンツという姿で,頭からバスタオルを被ってバスルームから出てきた。