過ぎた時間は違っても
六章・違和感の正体
変な感じするんだよな
普通に、いつも通り生きているはずなのに俺の心は何か物足りなかった。前とは何も変わっていないはずなのに何か変わってしまったような気がしていた。心に底が見えない深い穴が空いたみたいだ。
「おはよう!羽季!」
「おはよー」
唯一の友達であるバスケ部部長の武弘(たけひろ)先輩が俺に手を振っている。俺たちって今までこんなに仲が良かったっけ。たまにそう問い掛けたくなる。俺たちの間ってもう少し距離がなかったっけ。
何なんだろう。今、凄く懐かしい夢を見た気がする。武弘先輩と分かれて授業が始まるまで昼寝している時だった。内容は覚えていないけれど、忘れてはいけない、特別な思い出が夢に出てきたような気がする。でも、何も考えていない俺の頭ではどんな夢だったのか思い出す事は出来なかった。
「おはよう!羽季!」
「おはよー」
唯一の友達であるバスケ部部長の武弘(たけひろ)先輩が俺に手を振っている。俺たちって今までこんなに仲が良かったっけ。たまにそう問い掛けたくなる。俺たちの間ってもう少し距離がなかったっけ。
何なんだろう。今、凄く懐かしい夢を見た気がする。武弘先輩と分かれて授業が始まるまで昼寝している時だった。内容は覚えていないけれど、忘れてはいけない、特別な思い出が夢に出てきたような気がする。でも、何も考えていない俺の頭ではどんな夢だったのか思い出す事は出来なかった。