過ぎた時間は違っても
神様の心境が少しでも楽になってくれる事を願った。神様いわく、その国の歴史の話だから王子を生むはずだった国王と王妃が亡くなる前ならいつでも良いらしい。だから私は二人が亡くなるぎりぎりまでそばにいる事にした。他にも聞きたい事があったから。
「もっと生きたいか・・・?」
「泣き虫な神様を一人にしてまで生きようとは思いません」
広くて白い部屋の片隅に二人、肩を並べていた。寒くないのに身を寄せ合って、私の肩に置かれた彼の頭に頬を寄せて。恋愛感情とは違う何かが私の中にあった。たぶん、家族を愛しく思う事に似た何かなんだと思う。
それからの彼の質問は怯えているようなものばかりだった。私が元の生きていた世界に生まれ変わってそばにいたくないと、まだ羽季たちのそばで生きていたいと言われるのが怖いのかもしれない。
「もっと生きたいか・・・?」
「泣き虫な神様を一人にしてまで生きようとは思いません」
広くて白い部屋の片隅に二人、肩を並べていた。寒くないのに身を寄せ合って、私の肩に置かれた彼の頭に頬を寄せて。恋愛感情とは違う何かが私の中にあった。たぶん、家族を愛しく思う事に似た何かなんだと思う。
それからの彼の質問は怯えているようなものばかりだった。私が元の生きていた世界に生まれ変わってそばにいたくないと、まだ羽季たちのそばで生きていたいと言われるのが怖いのかもしれない。