過ぎた時間は違っても
「どうした?最近元気無いな?失恋か?」
「お前は世の中の女を泣かせ過ぎたんだよ!痛みが分かったろ?」
同級生は落ち込んでいる俺が珍しいのか、何かと突っ掛かってくる。でも、失恋した訳でも心が痛んでいる訳でもない。どうやったらもう一度、彼女のバスケをしている姿が見れるのか無い脳みそを使って考えていたんだ。
関わらないという地獄の中で俺の精神が限界に近付いていた時だった。部活が休みで自主練習してから帰ろうと体育館へ向かうと先客がいた。同じ部の生徒なら一緒にやろうと話し掛けたけれど、そこにいたのはあの子とこの間練習試合をした高校の生徒。二人きりで何を話しているのか、もしかしたらまたあの子の綺麗な姿を見られるのではないか。期待に胸を膨らませ、バレないような場所で存在を消しながら二人を見ていた。
「お前は世の中の女を泣かせ過ぎたんだよ!痛みが分かったろ?」
同級生は落ち込んでいる俺が珍しいのか、何かと突っ掛かってくる。でも、失恋した訳でも心が痛んでいる訳でもない。どうやったらもう一度、彼女のバスケをしている姿が見れるのか無い脳みそを使って考えていたんだ。
関わらないという地獄の中で俺の精神が限界に近付いていた時だった。部活が休みで自主練習してから帰ろうと体育館へ向かうと先客がいた。同じ部の生徒なら一緒にやろうと話し掛けたけれど、そこにいたのはあの子とこの間練習試合をした高校の生徒。二人きりで何を話しているのか、もしかしたらまたあの子の綺麗な姿を見られるのではないか。期待に胸を膨らませ、バレないような場所で存在を消しながら二人を見ていた。