過ぎた時間は違っても
あの男子も何で深く訊かないんだ。何で悲しげな表情で謝ったんだ。彼女はただ、教えないと言っただけなのに。

「たまに三対三で手合わせするくらいなら良いだろ?」

「たまにってどれくらい?」

「さぁ・・・、人が集まった時だけとかじゃないか?」

ボールを交互に入れながら会話をし合う二人。三対三なら俺とも試合できる可能性がある。でも、部長の忠告を聞き入れるのなら俺はまだ一緒に試合しちゃいけないんだよな。
俺が怖がらせたのは事実だし、自業自得なんだけどさ。あの男子が俺と彼女の事を知らないで誘ってくれたらなんて思っちゃいけないのかな。
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