過ぎた時間は違っても
八章・先走った疑い
その話ね
「唯織ちゃん!大変、大変!転入生と羽季くんが唯織ちゃんの事で喧嘩してるの!」
「でも、羽季ってあの理事長の秘書の息子でしょ?唯織は行かない方が良いんじゃない?」
「でもでも!何か変なんだ!話が噛み合ってないって言うか・・・、変なんだよ!」
放課後、いつも通り皆の予習復習に付き合おうと図書室で待っていた時だった。大変だと騒ぎながら小柄な美幸(みゆき)ちゃんが双子の歩幸(ふゆき)くんと一緒に入ってきた。
最近誘ってくる事がなくなったあのバスケの男子と兄が喧嘩しているらしい。行っても良いんだけど教室で私を助けてくれた明穂ちゃんの言う通り、また迫ってこられるのも嫌だった。
「でも、羽季ってあの理事長の秘書の息子でしょ?唯織は行かない方が良いんじゃない?」
「でもでも!何か変なんだ!話が噛み合ってないって言うか・・・、変なんだよ!」
放課後、いつも通り皆の予習復習に付き合おうと図書室で待っていた時だった。大変だと騒ぎながら小柄な美幸(みゆき)ちゃんが双子の歩幸(ふゆき)くんと一緒に入ってきた。
最近誘ってくる事がなくなったあのバスケの男子と兄が喧嘩しているらしい。行っても良いんだけど教室で私を助けてくれた明穂ちゃんの言う通り、また迫ってこられるのも嫌だった。