過ぎた時間は違っても
さすがにしつこいなと思った事はあるけど、はっきりと断らなかった私も悪い訳だし。一概に彼だけのせいには出来ないでしょう。

「止めてよ、お兄ちゃん!私たちの勉強時間が潰れちゃうでしょ!」

「勉強ならうちに来てお泊まり会でもすれば良い。だから、せめて監督が戻ってくるまで、俺たちと勝負してくれませんか」

「相手してあげようよ!お泊まり会したい!」

明穂ちゃんは止めてくれたけれど武弘さんの提案に美幸ちゃんが賛成してしまった。一度乗り気になると突き通す方が多いからあんまり言わないでほしかったんだけどな。だって私はやる気無いから。
< 147 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop