過ぎた時間は違っても

日々の違和感が彼をダメにしている。精神的苦痛で生きづらさを感じてしまっている。助けなきゃと思っても人付き合いをあまりしてこなかった私に出来る事は限られていた。動物を飼った方がまだ助けられるって思えるほど、何も思い浮かばなかった。

「翔琉がいる時にでもうちに泊まりに来たら？そのまま何もせずにいるよりはマシでしょ？」

「お言葉に甘えようかな・・・」

恋人でもない同級生の女子の家に泊まるなんて気が引ける。そう思って翔琉がいる時にでもと言ったけど、仲が悪かったらどうしよう。羽季はたまに無理して言葉に甘えるとか言う時があるから、気遣って言った訳じゃないと良いんだけど。それに、翔琉は人の話を否定するって事はあまりしないから家族よりは居やすいと思う。