過ぎた時間は違っても
明日は朝の練習も無いから少し早めに起きて家に寄ってから高校へ行くらしい。制服のどれか一つを着ていれば良いのだから、翔琉の制服を貸そうかとも言ったんだけど自分のいない間にいなくなっているんじゃないかと不安らしい。昨日の朝に顔を合わせたのが最後にはしたくないそうだ。
「ひいおじいちゃんが言っていたんだ。赤は弱い者を守る正義のヒーローなんだって。だから女の子のランドセルは赤いんだって。・・・だからさ。俺、唯織の目の色、好きだよ?あの子供たちが格好良いって言ってた理由、凄くよく分かる」
「・・・白色は何て言ってたの?」
「強い人の色だって言ってたなー。本当に強い人って言うのは何色にも例えられない。だから何度染まっても、誰にでも戻す事が出来る白色が強い人の色なんだってよ」
「ひいおじいちゃんが言っていたんだ。赤は弱い者を守る正義のヒーローなんだって。だから女の子のランドセルは赤いんだって。・・・だからさ。俺、唯織の目の色、好きだよ?あの子供たちが格好良いって言ってた理由、凄くよく分かる」
「・・・白色は何て言ってたの?」
「強い人の色だって言ってたなー。本当に強い人って言うのは何色にも例えられない。だから何度染まっても、誰にでも戻す事が出来る白色が強い人の色なんだってよ」