過ぎた時間は違っても
いつもの三人だけではないだろうと思ってはいたし、武弘さんは手伝いに来てくれるだろうと思っていたけれど、まさか羽季まで来るとは思っていなかった。布団が足りないから寝袋を出したり、皆でご飯を作ったり。
出来る人が出来る事をと約束はしたけれど、うるさいとか苦情が来ないと良いな。面子的にはそこまで騒がしくないんだけど、蟻も集めれば象を動かせるというもので。普通に過ごす分には気にならないくらいのうるささが何個も集まっているから騒がしくなってしまうのではないかと。

「ねぇ、唯織。ここ分かんないんだよね」

「ここは・・・」

使う方程式を見付ける助けになる部分を教えると、羽季はすぐに分かってくれた。元々、勉強は出来るみたいだし明穂ちゃんたちほど困ってはいないのかな。
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