過ぎた時間は違っても
ただ、見ちゃいけない物を見たような反応で謝っていたから訊く事も出来ない。喉に空気で蓋されているような感覚に襲われているのはきっと俺だけじゃないだろう。
「唯織ちゃん・・・、あのねっ?」
「高校卒業まで生きられるか不安ってどういう事なんだ?虐められているとか?ストーカーに殺されそうとか?」
「病気って書いてたけど・・・、それのせいなの・・・?」
食べ終わった食器を片付けると、外を走ってくると言って唯織は出ていってしまった。美幸さんと歩幸さんの質問に答えなかったのは知られたくないからなのか、傷付けずに離れていってもらう良い機会だと思ったからなのか。
「唯織ちゃん・・・、あのねっ?」
「高校卒業まで生きられるか不安ってどういう事なんだ?虐められているとか?ストーカーに殺されそうとか?」
「病気って書いてたけど・・・、それのせいなの・・・?」
食べ終わった食器を片付けると、外を走ってくると言って唯織は出ていってしまった。美幸さんと歩幸さんの質問に答えなかったのは知られたくないからなのか、傷付けずに離れていってもらう良い機会だと思ったからなのか。