過ぎた時間は違っても
誰一人として追いかけようとしない状況に痺れを切らし、俺は唯織の後を追った。翔琉先輩か、明穂さんくらいは追い掛けると思っていたけど何で追いかけなかったのだろう。
図星だと感じたから?逃げずに唯織の口から聞きたいとでも思ったから?こんなにも呑気に考えられているのはもう事実を知っているからなのか?
「・・・。唯織。話さなくて良かったのか?」
「私、冷たく突き放す事しか出来ないからさ」
唯織は腹を刺された公園にいた。ブランコに座りながら、星を見ていた。隣に座って問い掛けても嘘の答えしか帰ってこなかった。本音だったら申し訳無いけれど、嘘を吐いているようにしか見えなかったんだ。だって唯織は嘘を吐く時、必ず涙目になるから。
図星だと感じたから?逃げずに唯織の口から聞きたいとでも思ったから?こんなにも呑気に考えられているのはもう事実を知っているからなのか?
「・・・。唯織。話さなくて良かったのか?」
「私、冷たく突き放す事しか出来ないからさ」
唯織は腹を刺された公園にいた。ブランコに座りながら、星を見ていた。隣に座って問い掛けても嘘の答えしか帰ってこなかった。本音だったら申し訳無いけれど、嘘を吐いているようにしか見えなかったんだ。だって唯織は嘘を吐く時、必ず涙目になるから。