過ぎた時間は違っても
愛している事が心配ではない理由にはならない。愛していたって不安にはなるし心配もする。いや、愛しているから不安にも心配にもなるんだ。失った世界を知らないから。
「ごめん・・・。私も病気を治せないなら元の世界に戻りたい。・・・二人に二度も悲しい思いをしてほしくない」
「・・・分かった。元の世界に戻る方法が手遅れで無くなっては困るから犯人探しと同時進行で病気についても調べてみる」
まるで、自分が何とかするから俺たちは普通に暮らしてほしいと言っているようだった。面倒な事は全部、自分一人で背負うと言っているような気がしてならなかった。
唯織の兄だから言い方が気になる訳じゃない。一人の友達として、翔琉先輩にもう少し頼ってほしかったんだ。
「ごめん・・・。私も病気を治せないなら元の世界に戻りたい。・・・二人に二度も悲しい思いをしてほしくない」
「・・・分かった。元の世界に戻る方法が手遅れで無くなっては困るから犯人探しと同時進行で病気についても調べてみる」
まるで、自分が何とかするから俺たちは普通に暮らしてほしいと言っているようだった。面倒な事は全部、自分一人で背負うと言っているような気がしてならなかった。
唯織の兄だから言い方が気になる訳じゃない。一人の友達として、翔琉先輩にもう少し頼ってほしかったんだ。