過ぎた時間は違っても
特に何もある訳じゃない。明穂ちゃんと部長以外の人たちに早く行けと怒鳴られながら、犯人の待つ正面の出入り口に向かった。
犯人も他の人質もいる。外には完璧な武装をした警察官であろう人たちもいた。
私が我慢して犯人の言う事を聞いていれば、建物の中にいる人たちは皆生きられる。羽李も部長も明穂ちゃんも皆、生きて帰れるんだ。自分に問題ないと言い聞かせて犯人に近付こうとした時、後ろから羽李に手を引かれた。
「お前の自由はどうなる!あんな気の狂った奴と一緒になって幸せになれる訳無いだろ!」
「でも人質は解放されるの。皆、生きて帰れるの」
犯人にも人質にも気付かれない場所で、羽李は行くなと責めた。でも、私一人の命で大勢の人が助かるのなら行くべきでしょう。
犯人も他の人質もいる。外には完璧な武装をした警察官であろう人たちもいた。
私が我慢して犯人の言う事を聞いていれば、建物の中にいる人たちは皆生きられる。羽李も部長も明穂ちゃんも皆、生きて帰れるんだ。自分に問題ないと言い聞かせて犯人に近付こうとした時、後ろから羽李に手を引かれた。
「お前の自由はどうなる!あんな気の狂った奴と一緒になって幸せになれる訳無いだろ!」
「でも人質は解放されるの。皆、生きて帰れるの」
犯人にも人質にも気付かれない場所で、羽李は行くなと責めた。でも、私一人の命で大勢の人が助かるのなら行くべきでしょう。