過ぎた時間は違っても
少しだけ開けた部屋の戸を普通に通れるくらいまで開けると後ろを振り返った。そして、友達を俺の部屋に通していた。謝りたいとでも言ったのかな。でも、謝られた所で何も出来ない。だって唯織の友達を恨んでいる訳じゃないから。
「柏崎さんのお母様の事は本当に申し訳ありませんでした。・・・でも、何で私に優しくしてくれたんですか?」
「唯織の友達だから。好きな人が選んだ友達なら仲良くなりたいと思うじゃん?」
唯織の友達、母を殺した男の娘は俺を見るなり土下座して謝ってきた。でも、謝ったら母が生き返る訳でもない。ずっと頭を下げていられるのも嫌だった。殺されたという事実も怒りも変わる事が無いから。
唯織の友達に優しくするのは俺の中で当然と思ってきた事だから詳しい理由なんてない。
「柏崎さんのお母様の事は本当に申し訳ありませんでした。・・・でも、何で私に優しくしてくれたんですか?」
「唯織の友達だから。好きな人が選んだ友達なら仲良くなりたいと思うじゃん?」
唯織の友達、母を殺した男の娘は俺を見るなり土下座して謝ってきた。でも、謝ったら母が生き返る訳でもない。ずっと頭を下げていられるのも嫌だった。殺されたという事実も怒りも変わる事が無いから。
唯織の友達に優しくするのは俺の中で当然と思ってきた事だから詳しい理由なんてない。