過ぎた時間は違っても
小さな何かを見付ける事が出来るから、今回の友達の件だって話してくれるまで待つ事が出来たんだろう。

「ちょっ、ちょっと唯織!唯織のおばあちゃんって理事長だったの!?」

「言ってなかったっけ?」

「聞いてない!どうしよー!会っちゃったよー!」

尊敬しているとまではいかなそうだけど、凄い機嫌が良いな。少し混乱もしているみたい。まるで好きな芸能人にでも会ったかのように騒いでいるな。そんなに有名なのか?うちの理事長って。
確かに唯織の祖母は理事長だ。でも、言い触らすような事じゃないからって誰にも教えてなかったんだよな。自分の地位が高いと言っているみたいで自分から言うのは嫌だって言ってたっけ。
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